医療法人社団 中部産婦人科医院

入院のご案内

入院前のご準備や入院時の持ちもの、入院の流れなどをくわしくご紹介いたします。
写真:受付風景

入院時の持ちもの

入院時に慌てないためにも、早めに準備しておきましょう。

  • 母子健康手帳、健康保険証、診察券、印鑑
  • テキスト(絆)
  • 筆記用具
  • 携帯電話、充電器
  • ビデオカメラ、カメラ、三脚(分娩中に録画も可能です)

お母さまのもの

  • パジャマ4~5枚
    (1枚は分娩後に着るため、前開き長めの物を準備してください)
  • 産褥ショーツ1~2枚
    (お産セットの中に3枚あります)
  • 授乳用ブラジャー2~3枚
  • タオル
    (産後の病室には1日当たりバスタオル1枚、フェイスタオル2枚設置しています)
  • 洗顔、化粧品、リップ
  • 飲み物(お茶、スポーツドリンク、水)
  • マグカップ
    (ペットボトル用のストローなどあれば便利です)
  • 靴下、レッグウォーマー(必要な方)
  • 母乳パット(お産セットの中には準備がありません)
  • マスク(入院中は常に着用してください)

赤ちゃんのもの

  • ガーゼハンカチ
  • 退院の時の着替え一式

入院中の衣類、おむつ、お尻拭き、調乳セットは当院で用意しています。

その他、ご自身で必要と思うものは持参してください。

当院で準備しているもの

  • お産セット
    • ・ナプキンL・M 各3袋
    • ・産褥ショーツ 3枚
  • おしりふき
  • 簡易ベルト(産後、骨盤を固定する紐)
  • スリッパ
  • ティッシュ
  • ガウン(部屋を出る時に着用)
  • アメニティーグッズ(歯磨きセット、コップ、バンダナ、くし)
  • タオル
  • シャンプー
  • リンス
  • ボディーソープ
  • ドライヤー

入院の流れ

  1. 1. お産かな?入院かな?のサイン

    陣痛

    赤ちゃんが生まれてくるためには、子宮が収縮して赤ちゃんを押し出さなくてはいけません。
    この子宮収縮を陣痛といいます。

    <初産婦さん>
    7~8分ごとなど、寝ていても目が覚めてしまう、家で様子を見るのが不安であれば電話して、助産師と相談してください。
    <経産婦さん>
    10~15分の規則的な陣痛
    • 前回のお産が早かった方、健診で子宮口が開いていると言われていた方は規則的な陣痛を感じたら、早めにご連絡ください。
    • お腹がずっと痛いときや、お腹の張りがずっと続くときも連絡してください。

    破水

    赤ちゃんを包んでいる卵膜が破れて羊水が流れ出ることです。

    • 赤ちゃんへの細菌感染の恐れがあるため、すぐに連絡してください。
    • 羊水は白~無色透明です。色をしっかり見ておきましょう。
    • 入浴は厳禁です。
    • 清潔なナプキンを当ててください。
    • 尿やおりものと区別が付かないこともあります。

    子宮の上の方で卵膜の一部が破れた場合は量も少なく、自分では判断できない場合もあります。 迷ったときは連絡してください。

    出血

    少しでも出血するとビックリしますが、慌てなくて大丈夫です。
    少量の血が混じったようなおりものは“おしるし”と呼ばれるお産のきざしです。

    普段の生理のような出血が見られたら連絡してください。

  2. 2. 当院にお電話ください

    TEL 075-622-7470
    平日の昼間や夜診など診察時間中は、医師とお話しいただきます。
    夜間の場合は、ガイダンスが流れます。アナウンスに従って電話を操作すると、スタッフにつながります。
    お電話では、以下の内容をお話しください。

    • お名前
    • 診察券番号
    • 初産婦か経産婦(何人目)か
    • 妊娠週数(マタニティ―カレンダーを参照)
    • いつから「陣痛・破水・出血」したか
    • 当院までの交通手段、所要時間
    • 今まで医師に言われたことなど
    • 電話ではくわしい状況をお聞きしますので、必ず妊婦さんご本人がかけてください。
    • 逆子と言われている方や、無痛分娩希望の場合なども早めにご連絡ください。

    「入院の準備をして来てください」、「もう少し様子を見てください」など指示があります。
    「しばらく様子を見てください」と言われた方も、急に様子が変化する場合がありますので、体調や状態が変わったり、不安な時はお電話ください。

  3. 3. 当院に到着したら……

    診察時間中は受付で、電話で診察に来るように言われたことをお伝えください。
    夜間(診察時間外)、休診の場合は入口左のインターホンをご利用ください。
    スタッフが出ますので、お名前を伝えてください。

    • インターホンは入り口の左側

    「2階へ上がって分娩室に来てください」と、言われましたら、中に入ります。
    入り口右側のエレベーターで、2階に上がってください。
    エレベーターの前で、スタッフがお待ちしております。

    • 1階エレベーター
    • 2階ナースステーション
  4. 4. 陣痛室・回復室・LDRに入ります

    スタッフが陣痛室・回復室・LDRの場所へ案内します。靴を脱いで、スリッパに履き替えてください。

    陣痛室 回復室 LDR
    • 各部屋には冷蔵庫があります
    • LDRには洗面・トイレがございます
      陣痛室、回復室はトイレや洗面は別の場所にあります。ご利用の際はスタッフにおたずねください。
    • シャワーをご使用になる時は、医師の許可が必要ですので、スタッフにおたずねください。

    お部屋に入りましたら、着替えと、お産セットをお渡しします。スタッフの指示に従ってお支度ください。

    • 入院中は常にマスクを着用してください。
    • 渡された分娩着にお着替えいただきます。ブラジャーなど下着類はすべて取り、産褥ショーツに履き替えてください(破水や出血がある時は、ナプキンをつけるようにしてください)。
    • 靴下は履いたままでかまいません。
    • 指輪などの貴金属類はすべて外しておいてください。
  5. 5. 各種検査・処置をします

    赤ちゃんのが元気か、分娩の進行状況などを調べます。

    1. 体温、血圧測定
    2. 分娩監視装置(NST)
      陣痛の強さや、赤ちゃんの様子をチェックします。
      お産の進行にトラブルがある時や陣痛促進剤を使用している時は常に装着し、子宮の収縮や赤ちゃんの様子を把握する必要があります。
    3. 助産師の内診を行います。
    4. 問診をします。わかる範囲でお答えください。
    5. 点滴
      分娩時の急なトラブルに対応するために、出産の前には血管を確保しておきます。
      出産の前に破水している場合や、GBS(B群溶血性連鎖球菌)感染時には、抗生物質の点滴を行います。
    6. 必要時採血検査があります。
      貧血、炎症の状態、止血機能の検査を必要時に行います。
  6. 6. 担当のスタッフから分娩、入院に関するご説明をいたします

    母子健康手帳をお預かりします。担当スタッフにお渡しください。
    入院中の説明を行いますので、何か疑問や不安なことがありましたら遠慮せずにおたずねください。

  7. 7. 子宮が全開大になるまで

    初産婦さんで約12時間 経産婦さんで約5~6時間かかるのが一般的です。

    <陣痛を軽減するポイント!>

    自然なお産は陣痛がつきもので、ある程度ご自身でのコントロールが可能です。心と身体をリラックスして過ごすことが「陣痛を乗りきる」ポイントです。痛みがある時は、力を抜くと、子宮口が開きやすくなります。

    • フーフーとゆっくり口から吐く呼吸法
      お母さまの呼吸の酸素が、赤ちゃんに届いています。
      陣痛がある時は、呼吸を止めるとお腹の子に酸素が届かず、苦しくなってしまいます。痛い時こそロウソクの火を消す要領で、ゆっくり長く息を吐きます。鼻から吸って、口から吐く。
      これで、赤ちゃんに酸素を送ってあげましょう。
    • 陣痛のない時は、普段の呼吸に戻しましょう。
      ずっと安静にしている必要はありません。いろいろな姿勢をとりましょう。
      四つん這い、あぐら、椅子にもたれる、立つ、アクティブチェアに座るのもいいでしょう。
    • 痛い腰やお腹をマッサージ(さする、指圧など)すると楽なときもあります。
    • 水分・栄養補給をしましょう。 ペットボトル用のストローがあると便利です。
      食べられるときに適度に栄養を摂るようにしてください。
      ご希望の方には陣痛食(ジュース、インゼリー)をお出ししております。
    • 眠れるときは睡眠をとりましょう。
      まだ眠れるようであれば、陣痛の合間にウトウトすることも大事。
    • 体を温めましょう(足首が隠れる靴下・ホッカイロ)。
      足湯も全身が温まってリラックスできます。

    子宮口が、7~8cm 開いてきてつらさもピークに近づきます。
    分娩時に、大きな傷を作らない・多量の出血を防ぐためにも無理にきばらない「いきみ逃し」をします。
    いきみたくなりますが、呼吸法でいきみを逃しましょう。

    <分娩に関わる医師、スタッフに関して>

    新型コロナウイルス感染症の感染予防のため、ガウン、ゴーグル、フェイスシールドなどを装着しての関わりとなります。
    患者さまに関しては、分娩中もマスクの着用をお願いしております。

    患者さまには不自由をおかけしますが、ご理解とご協力をお願いいたします。

  8. 8. いよいよ分娩へ!

    子宮口が全開に近くなると、陣痛室や回復室にいる場合は、分娩室やLDRに移動します。
    子宮口が全開してから、赤ちゃんが出てくるまで、初産婦で約1~2時間、経産婦で20分~1時間程度かかります。
    この時期に入ると1~2分おきに陣痛がきます。助産師が誘導しますので、一緒にいきんでください。
    赤ちゃんの頭が出る時、最後にいきむのを止めるように声がかかります。
    その時は手を放して力を抜いてください。
    赤ちゃんも頑張っています。お母さまも赤ちゃんと一緒に頑張ってください !

    分娩室 LDRルーム

    会陰切開をした場合はその部分の縫合をします。その後、産道に異常がないか、診察します。
    生まれてすぐに、素肌で赤ちゃんを胸の上に抱っこする「カンガルーケア(早期母子接触)」を行います。お母さまと赤ちゃんがお互いの体温、心音、においを感じることで、母子のつながりを深める作用があります。今まで泣いていた赤ちゃんは、お母さまの胸に抱かれるとお母さまの匂いを感じて、とてもリラックスできます。
    赤ちゃんが落ち着いたら、体重計測、異常がないかの観察を行います。
    お母さまは、お体を拭かせていただき、持参したパジャマに着替えていただきます。

    お母さまは2時間ほど安静にしながら、子宮の収縮や出血などの観察があります。
    赤ちゃんを抱っこしたり、家族に連絡したり、写真を撮ったりしてお過ごしください。
    疲れている場合は、赤ちゃんをお預かりします。スタッフまでお声がけください。

  9. 9. 出産後

    入院のお部屋に移動します。
    産後入院のお部屋はタイプによって、間取りが異なります。
    疲れている時は、赤ちゃんをお預かりしますので、お申し出ください。
    心配なこと、わからないことなどあれば、いつでもスタッフにご相談ください。